今年も冬の季節がやってきました。
クリスマス・お正月・成人式などイベントが盛りだくさんの季節ですが、この冬の季節に引越しを予定している方にとっては、イベントがさらに一つ増えて楽しみが尽きないですね。
しかし、
引越しを予定している方にとって、冬の季節は気になることも多いのではないでしょうか?
『冬の引越しは実際どんな感じなの?』
『冬の引越し料金は高いの?安いの?』
『雪が降ったらどうなるの?』
実は、
冬の引越しは注意しなければならないことが多く、何もしなければ思わぬ失敗や嫌な思いをしてしまうことも考えられるのです。
そこで今回は、
冬(12月・1月・2月)に引越しを予定している方に向けて、上手に冬の引越しを成功させるための「知っておきたい3つのポイント」を解説していきます。
makotoと申します。
現在、某大手引越し会社に勤めるサラリーマンです。
引越し業界のリアルな情報をお届けし、
「サイコーの新生活」
をスタートしてもらうための活動をしています。
冬の引越しは日程によって料金が半額になる
冬の引越しは他の季節と違い日程によって引越し料金が全く違います。
安い日と高い日を比較すると金額は約2倍ほどの違いがあることも珍しくありません。
引越しの日程を選ぶ際には、知らず知らずに損をしてしまうことのないようにしっかりと自身の予定を組むことが重要なのです。
引越し料金は多くの「条件と内容」によって算出される
引越しの料金は「一件につき〇万円」といった一律料金などはなく、全て一件一件の引越しごとに金額が算出されています。
その方法は、以下のとても多くの条件と内容によって算出がされているのです。
・荷物の量
・距離
・作業の日時
・必要資材(ダンボールやガムテープなど)
・オプション(電気工事や処分など)
・作業スタッフの人数
・荷造りと荷解き付きプラン
・作業条件(階段やエレベーターなど)
これら多くの条件と内容に基づいて引越し料金が算出されます。
冬の引越しにおいて、上から3番目「作業の日時」はとても重要な項目の一つです。
日時によって金額が変わる理由
引越しの日時によって金額が変わる理由は、
需要と供給のバランスによって価格が変動しているからなのです。
つまり、引越し業者が忙しい日と暇な日では見積り金額を変えているということです。
(出典:㈱サカイ引越センターHP)
引越し業者の最大手であるサカイ引越センターの引越しカレンダーを見てみましょう。
赤丸の日程は赤字覚悟と記載されていますが、全体的に月曜日~木曜日が多いです。
つまり、この赤丸の日程は
引越し業者が暇な日であり、値段を下げてでも仕事が欲しい日=引越し料金が安い日なのです。
逆に、全体的に月末と週末にかけては割引が少なくなります。
週末の休日を利用して引越しをする人が多いことや、賃貸物件からの引越しをする場合は二重家賃を避けるために月末に引越しを予定する人が多いのです。
そのため、月末や週末は
引越し業者は忙しい日となり、値段を下げなくても仕事がある日=引越し料金が高い日なのです。
引越し会社にとっての繁忙日と閑散日
冬の季節はクリスマス・お正月・成人式などイベントごとが多々ある為、多くの利用者の引越し重なってしまうのです。
その為、引越し希望者が集中する日とそうでない日の差が激しく表れる時期なのです。
12月
12月は特にクリスマス前後の日程は希望者が多く、12月23日から28日ごろまでは引越し料金の割引は少なく割高な日程です。
また、クリスマス前後が繁忙日となることや、クリスマスをゆっくり過ごしたい方などが1週間前倒して予定することも多々ある為、クリスマス前の週末もとても混み合う状態になります。
合わせてクリスマスの時期は街中も賑わっており渋滞がよく発生します。引越し会社の作業時間にも大きく影響されるため、クリスマスの時期の引越しは割高となっているのです。
逆にクリスマスの時期以外はお得な日程と言えますが、12月は全体的に1年の中では引越し希望者が多く割高感がある月なのです。
1月
1月は1年の中で最も引越し件数の少ない月です。
そのため、引越し料金も割安な日が多くあり、利用者にとっては狙い目と言えるのです。
成人式前後の週末や月末の土日などは1月であっても混み合いますが、それ以外の日程においては割引が多くされます。
実は、引越し業者の大半はこの1月を赤字で過ごしているのです。
3月4月の引越しシーズンに売上が跳ね上がる前、1度かがむ時期と言われています。
赤字覚悟で売上が欲しいと考えている引越し会社が多いため、引越し料金は割安となり、利用者はお得に引越しができる可能性が高いのです。
2月
2月の上旬~中旬においては1月同様に閑散ムードが多々あります。
引越しが集中する日程もあまりなく、お得に引越し出来る日が多いです。
しかし、2月20日頃から月末に掛けては「引越しのプレピーク(小さいピーク)」と言われるほど引越しが集中します。
その理由は、3月4月の引越しシーズンに極端に利用者が集中する為、昨今では多くの企業の転勤が前倒して2月に行われるからなのです。
近年の引越しシーズンはどの引越し会社も予約が埋まる為、転勤や就職の引越しができずに「引越し難民」という社会問題も発生しました。
その為、企業は前倒して2月に引越しをさせるような流れになっており、2月の月末は希望者が集中するプレピークとなっているのです。
結果として、2月の前半と後半では引越し料金が2倍近くも変動している現状があるのです。
引越しスタッフのクオリティーは日程次第で変わる
実は、実際に作業を行う引越しスタッフのクオリティー(作業やサービスの品質)は日程によって変わります。
『一体、どうゆうこと???』
と疑問に思われる方も多いと思いますので、詳しく解説していきます。
チームリーダーが分散される
引越し希望者が集中すると、引越し会社は多くの件数を行わなければなりません。
その為、能力の高いスタッフが分散され、一つ一つのチームの能力は平均的に下がってしまうのです。
本来、クオリティーの高い商品には値段は高く設定されるものですが、全く逆の構図ができてしまう為、利用者にとっては不本意な状態になっているのです。
逆に、閑散日となる日程においては、本来リーダー格のスタッフが1チーム/1名のところ、2~3名のリーダー格スタッフが配員されることもあり、クオリティーも格段に良い場合もあります。
そして、閑散日の為であるが故に、クオリティーが良いにもかかわらず値段は格段に安いということも起こっているのです。
繁忙日 → 料金が高い、クオリティーが低い
閑散日 → 料金が安い、クオリティーが高い
利用者にとって悩ましいことではありますが、引越し業界や運送業界の人手不足は解消の目途が立たず、このような状態になっているのです。
学生アルバイトスタッフが多い
冬の季節は冬休みなどで大学生や高校生のアルバイトスタッフが多いのが特徴です。
この時期は、大半の引越し会社において、アルバイトスタッフを実際の引越し作業現場にて研修するOJT研修(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)が行われています。
来るべき3月4月のシーズンに向けて、アルバイトスタッフの教育を行う時期でもある為、多くのアルバイトスタッフを採用・研修しています。
未熟なアルバイトスタッフが配員される場合は、クオリティーは疑問視されることは否めません。
しかし、教育係(ベテラン社員)が引率する仕組みの会社であればクオリティーには問題はないでしょう。
天候に注意が必要
冬といえば「雪」ですね。
スキーやスノーボードなどの楽しい一面はありますが、引越し作業を行うにあたっては危険が伴ったり時間が掛かるなどマイナス要素を多く持ちます。
雪が降ると危険がたくさん
冬の季節は地域によって雪が降ります。
しかし、当日の天候が雪であっても、大雪で交通状況が麻痺するなどが無い限り、引越し作業は中止や延期にはなりません。
雪の天候や前日の積雪がある場合、
作業スタッフが足をすべらせてしまい、転倒や荷物を落下させてしまうという危険が常に隣り合わせの状態になるのです。
また、朝方は地面が凍っていたり、溶け始めの雪など引越し作業を行うには特に危ない状態です。
雪国ではない地域は特に注意
雪に伴う危険は雪国だけのものではありません。
雪国の地域においては、引越し会社も危険度を認知しており、作業スタッフも雪への慣れもあったり、車両自体やインフラも整備されているところが多いです。
しかし、
普段雪が降らない地域においては、雪国以上に注意する必要があるのです。
年に1度か2度あるかどうかの雪の日は、引越しスタッフは足すべりや転倒の危険予知も不十分であり、作業に大きな危険が潜む状態になります。
また、ドライバーは不慣れな状態で走る為、大幅な遅延が生じたり、最悪の場合は交通事故などを起こし引越しどころではなくなってしまうこともあるのです。
時間は読めない
天候が雪においての作業は危険が多いため、やはり作業は慎重さを重視して行われます。
その為、
引越しの作業時間は通常よりかなり長い時間を必要とする場合があります。
雪が降ると、地域は関係なく、引越し作業自体もトラックでの移動も時間は読み切れません。
タイトなスケジュールを組み、引越し会社に無理を言っても、危険度が増し引越しが良くない結果になることもあるので注意しましょう。
まとめ
冬の引越しは注意しなければならないことが多く、しっかりと理解をしておかなければ思わぬ損失をしてしまう可能性があります。
引越し日程については、自分自身の先々の予定をしっかり立て、お得な引越し日程にて依頼することが良いでしょう。
引越しスタッフも日程によってはクオリティーが変わることも考慮し、引越し会社の営業さんとよく打ち合わせすることも大切です。
また、天候が雪の場合の危険を把握し、当日のスケジュールは余裕を持った流れを作りましょう。
この冬から始まるあなたの新生活が良いものとなるよう、管理人は祈っております。