引越しについての疑問点

春の季節(3月・4月)の引越しは何故料金が高いの?

 

春の季節(3月・4月)は卒業、入学、就職、転勤などと新生活に向けて引越しを予定されている方は多いですね。

この季節は引越しシーズンと呼ばれ、日本国中で行われる一年間の中の引越しの30~40%が集中する時期です。

 

その中において、

実は、この時期の引越し料金の相場は驚くほど高いのです。

どの引越し会社の見積りを見ても、通常の時期(5月~2月)の相場より高い価格相場となっているのです。

 

しかし、

一体何故3月・4月の引越し料金はそこまで高くなっているのでしょうか?

引越し料金が高すぎるため、予算を組むことができず、引越しができなくなってしまう人もいるのが春の引越しシーズンなのです。

 

そこで今回は、

3月・4月の引越し料金が高くなっている理由を徹底解説し、新生活をスムーズにスタートできる方法をお伝えしていきます。

 

管理人
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筆者のプロフィール

makotoと申します。

現在、某大手引越し会社に勤めるサラリーマンです。

引越し業界のリアルな情報をお届けし、
「サイコーの新生活」
をスタートしてもらうための活動をしています。

 

 

 

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春の引越しは料金相場が〇〇倍になっている

春の季節(3月・4月)の引越し料金の相場は、通常の季節よりかなり高くなります。

その相場は、

1.5倍~2.5倍ほどの価格相場になっているのです。

どの引越し会社に見積りを算出しても、おおよそ同じような状態です。

 

では、何故引越し料金の相場が高くなっているのでしょうか?

引越し件数の30~40%は春の季節に行われている

日本で一年間に行われる引越し件数は約700万件以上です。

その内の約30~40%の引越しが春の季節(3月・4月)に行われているのです。

そのため、引越しが集中するという強い需要に押し上げられて引越し価格が高騰しているのです。

特に、3月の中旬以降~4月の上旬においては、極端に集中する傾向にあるため、引越し料金はビックリするほどの価格相場になっていますので注意しましょう。

下部は全日本トラック協会HPに掲載されている引越しカレンダーです。

(参照:全日本トラック協会HP)

アルバイトの時給はUPしている

引越し会社は、3月・4月の引越しシーズンにアルバイトスタッフの時給を上げています

会社によっては、繁忙期にはアルバイトスタッフに特別ボーナスを出しているところもあります。

そのため、利用者側の引越し料金も高く設定されるのです。

 

また、2020年以降はコロナ渦の影響により、飲食業を中心にアルバイトスタッフが働きたくても働けない状況が続きました。

政府や各自治体より緊急事態宣言やまん防(まん延防止等重点措置)が発令され、企業側も継続してアルバイトスタッフを雇用することが難しい状態になりました。

その結果、アルバイトスタッフの人口が減少し、さまざまな業種の企業や店舗はアルバイトスタッフの採用に苦しむことになりました。

それでも、働き手がいなければ事業を運営することができないため、アルバイトの時給を上げて採用を積極的に行っているのです。

近年の最低賃金の上昇もありますが、各企業や店舗がアルバイトスタッフの取り合いをしているのが現状なのです。

参照:最低賃金制度 (厚生労働省HP)

運送会社も引越しを手伝う

引越し会社の多くは、3月・4月の引越しシーズンの需要に人とトラックが不足するため、提携している運送会社に協力をしてもらい引越し作業を行います

普段は引越し業務を行っていない運送会社は、短期的にドライバーとトラックを引越し会社に用意します。

引越し会社は、近場の引越し・長距離の引越しのいずれも運送会社に輸送の一部を協力してもらうため、輸送コストが大きくなります。

その結果として、利用者が支払う引越し料金の高騰に繋がっているのです。

働き方改革で人手不足になっている

近年の働き方改革以降、一人一人の働く時間が制限されることにより、全体的に人手不足になっています。

そのため、引越し会社は3月・4月に供給できる引越し件数も制限せざるを得ない状況になりました。

需要と供給のバランスにおいては、需要に供給が追い付かない状態であり、引越し会社は売上を確保するために引越し料金を上げることになったのです。

この状況は、2022年においても変わることはありません。

アルバイトの確保が難しい状況も重なり、人手不足から引越し料金の高騰に繋がっているのです。

引越し会社は3月・4月以外は赤字経営している!?

3月・4月の引越しシーズンは、引越し会社にとっては繁忙期であり、いわゆる利益の儲け時の時期です。

しかし、実は、

引越しシーズン以外の時期は赤字経営をしているのです。

もちろん、全ての引越し会社がそのような状態ではありませんが、大半の引越し会社が3月・4月以外は赤字の状態なのです。

通常時期(5月~2月)は赤字の状態

前述のとおり、引越し会社の大半は、5月~2月の通常時期は赤字経営をしています。

引越し業界では、「今年は4勝8敗だったね」(4ヶ月間は利益が出ていて、8ヶ月間は赤字という状態)という会話が行われていたりします。

通常時期において、いかに黒字で乗り切るかということを課題にしているのですが、引越しの需要が少ない閑散期は、大半が赤字なのです。

3月・4月に儲けないと倒産する

「1年間の中で10ヶ月も利益が赤字なら、会社は倒産しないの?」

と、疑問に思う方も多いと思います。

実は、5月~2月の閑散期の10ヶ月に赤字であっても、引越しシーズンである3月・4月で大きく利益を作ることができるため、経営が成り立っているのです。

引越しシーズンの引越し会社の利益率は、通常時期の3~5倍ほどと言われていて、10ヶ月の赤字を一気に取り返しているのです。

しかし、逆を言えば、3月・4月の繫忙期に儲けることができなければ、引越し会社は一気に倒産してしまうでしょう。

3月・4月でも安く引越しをできる日もある

ここまで、3月・4月の引越しシーズンにおいて、引越し料金が高騰している理由を述べてきました。

しかし、実は、3月・4月でも安くお得に引越しができる日もあるのです。

もう一度全日本トラック協会の引越しカレンダーを見てみましょう。

(参照:全日本トラック協会HP)

3月中旬以降~4月上旬の混雑が予想される日程(赤色の日)は、通常時期の引越し料金の1.5倍~2.5倍ほどの価格相場になっています。

しかし、3月上旬と4月中旬以降の日程では、通常時期と料金相場が大きくは変わらない日程もあるのです。

3月の安く引越しをできる日程

2022年のカレンダーで見ていくと、3月の中で引越し料金を安く抑えることのできる日は3/1~3/11です。

この11日間は、閑散期と大きくは変わらない料金相場になっています。

しかし、いくら安い日程といっても、3月は相場が全体的には上がっているため、閑散期とまったく同じというわけではありません。

通常時期よりは1.1~1.5倍ほどの価格相場になっています。

引越しを安くお得に依頼するには、フリー便(時間指定無しの便)を利用したり、荷物の量を減らす努力をした方が良いでしょう。

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4月の安く引越しをできる日程

4月の中で引越し料金を安く抑える日程を見ていきましょう。

4月の第二週の週末(4/1~4/10)までは春休みの期間ということもあるため、引越しシーズンの価格相場が続きます。

よって、4/11以降の日程が比較的引越し料金を安く抑えることができるでしょう。

しかし、3月と同様に4月も全体的に料金相場が上がっているため、閑散期と全く同じというわけにはいきません。

また、4月の月末にはゴールデンウイークに入るため、料金相場は再び上がります。

そのため、4/11~4/28の中で、平日を中心に日程を定めていくのが安く抑える選び方になります。

あわせて、予約が混み合う前に、早めに予約をすることがお得に引越しをするコツの一つでもあります。

引越し日程を5月以降に変更するメリットとデメリット

3月・4月の引越しシーズンに引越しを予定している方でも、引越し料金が高騰しているため、予定していた予算では引越しができない場合もあります。

その場合、思い切って引越し日を5月以降に変更するという方法があります。

しかし、5月以降に引越しをするには、メリットとデメリットがあります。

5月以降に引越しをするメリット

5月以降に引越し日程を変更するメリットは、何といっても「引越し料金」です。

価格相場の高騰している引越しシーズンは過ぎ、5月以降の価格相場は通常時期の相場に戻ります。

近場への引越しなら数万円単位で、長距離での引越しなら数十万単位で料金が変動するため、出費を大きく抑えることができるでしょう。

また、引越し作業の「品質」についてもメリットがあります。

引越しシーズンでは、どの引越し会社においても多くの引越し件数を作業しているため、リーダー格のスタッフが分散してチーム編成がされます。

そのため、引越し作業の「品質」は低下してしまうのです。

しかし、5月以降の引越しでは、リーダー格のスタッフが同じチームに編成が行われるため、作業の品質は向上します。

「良いモノを安く」でお買い物ができるのが5月以降の引越しなのです。

5月以降に引越しをするデメリット

5月以降に引越しをするデメリットは、元々は3月・4月の引越しシーズンに引越しを予定してる場合、二重家賃などの出費の可能性があります。

現在の住まいの家賃を5月まで支払う必要があったり、新居の契約日も過ぎた場合は二重で家賃を支払うことになるのです。

あわせて、電気・ガス・水道などの光熱費も二重に支払う必要があるため、思っている以上の出費となる可能性もあります。

デメリットで発生する出費と、3月・4月の引越し料金と5月の引越し料金の差額を見比べて、出費を抑える方をを選択することがお得に引越しする方法です。

まとめ

春の引越しシーズンは料金相場が1.5倍~2.5倍ほどまで高騰します。

人手不足やアルバイトの時給が上がっていることなど、引越し業界の事情は多々あります。

しかし、引越しシーズンの中でもお得に引越しをできる日程もあります。

そして、5月以降に引越しをすることで、出費を抑えることもできます。

3月・4月の引越しシーズンは、日程によって大きく料金相場が変動するため、自分自身のスケジュールを調整し、お得な日程を選ぶことが上手な引越しでしょう。

新生活をスムーズにスタートするために、早めに引越しに向けて準備をすることが大切でしょう。

 

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