引越しについての疑問点

長距離での引越し「チャーター便」と「混載便」とは?

 

都道府県をまたぐ遠方への引越しでは、「チャーター便」と「混載便」という2つの運搬方法があります。

引越し業者の説明を受けても、実際はなかなかイメージが難しいものです。

一体何が違うのか?気をつけなければならないことなどがあるのか?など不安な気持ちになる方も多いのではないでしょうか。

 

そこで今回は、

「チャーター便」と「混載便」の2つの便の特徴やメリット・デメリットを解説し、長距離引越しの理解を深めて、自分自身に合った良い引越しの依頼をしましょう。

 

管理人
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筆者のプロフィール

makotoと申します。

現在、某大手引越し会社に勤めるサラリーマンです。

引越し業界のリアルな情報をお届けし、
「サイコーの新生活」
をスタートしてもらうための活動をしています。

 

 

「チャーター便」とは?

貸し切り便

旧居から荷物を積んだトラック(大型トラック)が、そのまま新居まで移動して引越し先で搬入するという、いわゆる「引越しの貸し切り便」です。

自分の荷物を運搬するためだけに用意された便になるため、どこか別の場所を経由しての輸送や他の人の荷物と一緒に輸送されることはありません。

※業者によっては混載している場合があるので確認が必要です。

同一の作業スタッフ

チャーター便では荷物を積む時と引越し先での搬入する時の作業スタッフの大半は同じ人員となります。

大手引越し業者はドライバーのみが引越し先へ移動して作業するという場合もありますが、

搬出から搬入までの一連の作業を同一の作業スタッフが行うため、注意点なども把握しながらの一貫性を持った安心の引越し作業と言えるでしょう。

最短日程

旧居から新居までの輸送が直送であるため、

輸送スケジュールは最短の日程でのお届けとなることは大きなメリットです。

引越しが数日間の行程で行われた場合、その日数の分だけホテルなどに宿泊する費用を負担しなければなりません。

最短の輸送行程が引越しのトータルした費用を抑えてくれるのです。

値段は高め

貸し切り便であることで多くのメリットがありますが、チャーター便の場合の

見積もり金額は混載便と比較しても高めの設定になります。

トラックの手配の費用と作業スタッフの人件費・燃料代・高速道路の利用料などがそのまま加算されるため、見積もり金額にボリュームが出てしまうのです。

 

ポイントまとめ

・自分だけの「貸し切り便」
・作業は同じスタッフが行う
・輸送スケジュールは最短日程にできる
・値段は高めの設定になる

 

「混載便」とは?

あいのり便

混載便は、まずは旧居から荷物を積んだトラック(2トン車~3トン車)が引越し業者の営業所やターミナルに入ります。

そこから長距離用の大型トラックに積み替えて、数件のお客様の荷物と共に混載して輸送するという行程の、いわゆる

「引越しのあいのり便」です。

大型トラックは新居の最寄りの営業所に到着し、お届け作業用のトラック(2トン車~3トン車)に積み替えて新居に向かい搬入するという流れです。

各地域の作業スタッフ

チャーター便は同一のスタッフが一貫して作業を行いますが、混載便では旧居で積み込み作業をしたスタッフが新居まで来てくれることはありません。

それぞれの地域のスタッフが各地域の作業を行い、長距離の輸送だけ大型トラックにて行うのが混載便です。

この場合、作業の注意点などの引継ぎ伝達がうまくされずトラブルになるというケースも珍しくありません。

引越し業者を選ぶ際に、トラブル回避の対策がしっかりとされている業者を見極めることも重要になります。

日数が必要

混載便の輸送スケジュールは、積み替え作業という行程が各営業所にて行われるため

チャーター便にプラス1日~2日間の日程が必要になります。

家族や知人などの宿泊先などがある場合は良いですが、ホテルなどに宿泊する場合は宿泊費が掛かってしまいます。

値段は安くなる

チャーター便に比べてメリットが少ないように感じますが、混載便の最大のメリットは、

見積もり金額が安くなるということです。

1台のトラックに1件の荷物を載せて輸送するよりも、1台で2件3件の荷物をまとめて積んで輸送する方が効率が良いです。

トラックの手配の費用と作業スタッフの人件費・燃料代・高速道路の利用料などは、費用が按分されることにより見積もり金額が安くなるのです。

 

ポイントまとめ

・複数の荷物との「あいのり便」
・作業は各地域のスタッフが行う
・輸送スケジュールはチャーター便にプラス1~2日間必要
・値段が安くなるのが最大のメリット

 

モノが無くなる!?紛失事故とは?

引越し時のトラブルの1つに「紛失」ということがあります。

積込み作業~輸送~お届け作業の中でのどこかのタイミングで、何かしらの原因で荷物が無くなってしまうという

紛失トラブルは、実は決して珍しい話でもないのです。

 

長距離引越しにおいては主に混載便の場合になりますが、複数のお客様の荷物をまとめて積んでいるため、

誤って他の荷物と混ざってしまう可能性はゼロではありません

大手引越し業者などでは荷物の1つ1つにナンバーシールを貼り付けたりして紛失防止に努めている業者もあります。

しかし、トラックの中に積み込む作業はあくまで人間の手作業で行っているため、プロの業者でも何かしらの「人為的ミス」が発生してしまうこともあります。

その結果、全く別のお届け先の荷物に混ざり「紛失」になっていることがあるのです。

 

また、混載便は営業所内での積み替え作業もあります。

積み替え作業時にミスが起こり、正確に積み替えが行われずに紛失に繋がっているというケースもあります。

格安の混載便には、

安さの反面にこのようなリスクも隠れていますので、引越し業者を選ぶ際にはトラブル対策の体制がある業者を選ぶことがとても大切です。

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まとめ

転勤・転職・卒業・入学などによくある長距離の引越しの場合は、

「チャーター便」と「混載便」の特徴やリスクをよく理解して引越業者との打ち合わせを行いましょう。

引越し業者を選ぶ際に、よく理解せずに「チャーター便」と「混載便」を依頼すると、思わぬ落とし穴があるかもしれません。

双方のメリット・デメリットを考慮して、自分に合った引越しを提案してくれる業者で良いお引越しを実現させましょう。