引越しを考えている方は、引越し作業が無事に行われるか不安に思うことはたくさんありますね。
特に一戸建てへの引越しは、2階・3階に冷蔵庫やタンスなどの大きな家具を運ぶ場合に心配になることは多いのではないでしょうか。
『間口が狭いけど入るのかな、、、』
『間口から入らない時の対処はどんな方法があるのかな、、、』
『対処方法が無いときはどーなってしまうのかな、、、』
そこで今回は、
一戸建てへの引越しで2階・3階に大きな家具を運ぶときの注意点や対処方法を解説していきます。
makotoと申します。
現在、某大手引越し会社に勤めるサラリーマンです。
引越し業界のリアルな情報をお届けし、
「サイコーの新生活」
をスタートしてもらうための活動をしています。
家具・家電が搬入できないケース
引越しで家具や家電を搬入するとき、家財の大きさによっては間口が通らない場合や、階段が曲がれずに搬入できないケースがあります。
特に、一戸建てへの引越しで2階にリビングがある住宅は、階段の幅が通らない場合や階段の途中で家財が引っかかってしまうケースが発生することも少なくありません。
・冷蔵庫
・タンス
・ソファ
・食器棚
・机
・ベッド(マットレス)
・ピアノ
プロの引越し業者でも無理な場合もある
家具・家電の搬入が難しい場合、荷物の搬出搬入のプロフェッショナルである引越し業者に依頼しておけば安心と思いきや、
実はプロでも搬入が無理な場合はあります。
引越し業者の作業員の実力具合もありますが、基本的には物理的に搬入できるモノなのかどうかです。
いくらプロでも家具のサイズや階段の幅を変えることはできません。
そのため、引越し当日に家具・家電が搬入できずに困った、、、というトラブルは決して珍しい話ではありません。
家具屋・家電量販店に断られることがある
家具屋さんや家電量販店でベッドや冷蔵庫などの大型家具を購入した場合、お店の配送サービスを利用できます。
この配送サービスの作業員も家具の輸送と搬入作業のプロですが、引越し業者と同様で物理的に搬入できなければ作業を断られます。
いざ自宅に商品が届いてから、購入をキャンセルせざるを得ないケースもよくあるお話なのです。
吊り上げて搬入する方法
では、間口や階段が通らない場合はお手上げかと言えばそうではありません。
窓やベランダから家具を吊り上げて搬入する方法があるのです。
しかし、吊り上げ作業は人力の手作業やクレーン車両にて行いますが、便利と同時にリスクも伴う作業になるため注意も必要です。
手作業(人力)
(参照:㈱サカイ引越センター)
吊り上げ作業は人力で行う「手吊り作業」があります。
まず最低3~4名のチームで家具を搬入する階と下の階の二手に分かれます。そして、ハシゴとロープなどを使用して人力で家具を引っ張り上げるのが手吊り作業なのです。
窓やベランダの真下の作業スペースがあるかどうか、家具・家電の重量が重すぎることないか、など作業を行うことに条件はあります。
家具屋さんや家電量販店の配送スタッフでは対応してくれないことが多いですが、大半の引越し業者では対応してくれます。
クレーン作業
(参照:㈱引越一番)
吊り上げ作業は人力で行う手吊り作業とは別に、クレーン車を使用して吊り上げる「クレーン作業」があります。
窓やベランダの真下に作業スペースが無くても、クレーンのアームを伸ばし搬入することができます。
手作業で行う吊り作業と比較しても落下などのリスクは低く安全性が高い作業です。
しかし、クレーン車を手配することは必ず有料オプションとなり、利用者の費用負担は発生します。
また、搬入箇所からクレーン車の駐車位置までの距離によりクレーン車の大きさが変わります。クレーン車の大きさによっても料金が変動するため、吊り上げの作業条件により利用者の負担額も変わります。
吊り作業の料金相場
吊り上げ作業を紹介してきましたが、料金相場はいくらくらいなのでしょうか。
手作業(人力) | ¥0~¥25,000 |
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クレーン作業(2tサイズ) | ¥15,000~¥30,000 |
クレーン作業(大型) | ¥60,000~¥120,000 |
引越し業者や作業内容によっても変わりますので、具体的な金額は業者に直接問い合わせるしかありません。
また、吊り上げる家具の個数によってもさらに追加料金が発生するケースもありますので注意が必要です。
リスクはある
吊り上げ作業には様々なリスクはあります。
まず、吊り上げ作業はどの業者でもオプションメニューとなり、別途追加料金が発生してしまいます。
追加料金は業者や作業内容によって金額は違いますが、いずれも万単位での追加料金が発生してしまうことを覚悟しなければなりません。
また、冷蔵庫などは横に倒すことで故障の可能性があったり、タンスなどは重量があり過ぎてロープがめり込み破損してしまうケースもあります。
そして、吊り上げ作業は難易度が高い作業であり、大きな危険も伴います。
不安定な状態での搬入作業になるため、家具・家電が壊れてしまう可能性や、家の壁や床にキズがついてしまう可能性もあります。
業者によっては不慣れな作業員にも行わせているケースもあるため、利用者にとってはリスクが尽きない作業なのです。
事前準備と打ち合わせをする
2階・3階に大型家具の設置する場合において、様々な注意点やリスクを紹介してきましたが、では
『一体どうすればいいのでしょうか?』
それは、
引越しの事前準備と打ち合わせをしっかりとすることが大切なのです。
まず、引越し業者を利用して引越しをする場合、
見積りの営業マンに大型家具を2階・3階に設置したいことは必ず伝えましょう。
引越し作業当日に吊り上げ作業が発生しても、即日の対応ができない場合はあります。手作業であれば対応できるケースもありますが、クレーン作業となれば予約制のために即日手配ができない方が多いのです。
営業マンに相談の上、
事前に新居の下見をしてもらい、搬入ルートや搬入方法などを確認してもらうことも有効です。
また、
自分自身で新居の間口や階段の幅を測っておくことも良いでしょう。具体的なサイズを業者に伝えて、作業可能かどうかを確認しておくことも大切です。
引越しのトラブルの代表的な事例の一つでもあるため、希望や条件を必ず伝えて、事前の打ち合わせを担当営業マンとしっかりと行いましょう。
まとめ
一戸建てへの引越しで2階・3階に大きな家具を運ぶときの注意点や対処方法を解説してきました。
家具・家電が搬入できないケースがあることを認識して、引越し業者に事前相談しておきましょう。
作業可能な方法を打ち合わせして、予算も心積もりしておくことも大切です。
当日のトラブルを回避して、最高の新生活をスタートできるように、大型の家具・家電の設置についてしっかりと引越し業者と打ち合わせしましょう。