IKEA家具といえば、オシャレなデザインが多く、カラーバリエーションが豊富で、価格もお値打ちという、日本国内でも世界各地でも人気のある世界的ブランドの家具屋さんです。
魅力的な商品が多いIKEA(イケア)の家具をすでに使っている方も多いと思います。
イケア(IKEA International Group)は、スウェーデン発祥で、ヨーロッパ・北米・アジア・オセアニアなど世界各地に出店している世界最大の家具量販店。世界的にブランドが浸透している。家具をはじめとした販売される商品にはそれぞれスウェーデン語の名前がついている事が特徴。
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
そんなIKEA家具ですが、実は引越しをする時には注意しなければならないことが多くあるのです。
引越しの準備や見積り段階などで、IKEA家具をどうするかを決めておかなければ引越しの際に面倒なトラブルになることがあります。
そこで今回は、
IKEA家具の引越しについて、トラブルを回避するための解説をしていきます。
makotoと申します。
現在、某大手引越し会社に勤めるサラリーマンです。
引越し業界のリアルな情報をお届けし、
「サイコーの新生活」
をスタートしてもらうための活動をしています。
IKEA家具は引越しに向いてない
実は、IKEA家具は引越しには向いてないのです。
なぜIKEA家具が不向きと言われるのか?
その理由が2つあります。
労力と時間が必要となる
1つ目の理由は
家具の分解と組立てにかなりの労力と時間を必要とすることです。
IKEAの家具はバラバラの板やネジの部品レベルの状態で販売され、基本的に購入者がユニットを組み立てる仕様となっています。
通常日本の家具の場合は、組み立てのパーツが板までバラバラになることはありません。
しかし、IKEA家具は部品レベルから組み立てるため、かなり多くの板やネジを使って組み立てします。
そのために、思った以上の多くの労力と時間が必要となります。
引越しの際、ベッドや本棚など大きなサイズの家具になると、
分解して元の部品の状態に戻さないと運べないという場合があります。
分解は組立てと同じ労力と時間が必要となり、新居での組み立て時にもう一度同じことが発生します。
そのため、
引越し作業に大きな遅れが生じ、引越し関わるスケジュールに多大な影響が出てしまうのです。
破損のリスクがある
2つ目の理由は
部品の接合に「木ネジ」が使用されていることです。
通常のネジは受け手部分も金属の板やナットになりますが、「木ネジ」は受け手が板そのものになります。
そのため、一度はめ込んだネジを外すと穴が広がってしまい、再び組み立てた際に強度が著しく落ちてしまうのです。
家具の強度の低下により、グラつきや破損が発生してしまい、場合によっては壊れてしまうこともあるため、IKEA家具は引越しに不向きとされているのです。
引越し業者が運んでくれない!?
前項の2つの理由、
①かなりの労力と時間を要すこと
②家具の物損の可能性があること
があるために、引越し業者は
IKEA家具の分解組み立てと運搬の作業を受けてくれない場合が多いのです。
時間を費やした上で物損が発生するなどで、苦情・クレームになってしまうことを懸念しているのです。
ほとんどの引越し業者は
『IKEA家具の対応はしていない』としている業者が多く、仮に運搬を引き受けくれても、「物損等の損害の補償は一切しない」という条件付きになってしまうのです。
利用者に対して『IKEA家具は自分自身で分解組み立てをするか、専門業者に依頼してください』と案内しているのが現状なのです。
見積り時などに引越し業者の
営業マンが、IKEA家具の運搬について関心もなく何も言わなかったときは要注意です。
何も言わないのはIKEA家具の存在に気付いていないケースやIKEA家具を扱ったことがない可能性が高いです。
『業者はプロだし、特に何も言わなかったから大丈夫だろう』と解釈をするのは非常に危険です。
IKEA家具がある場合は、必ず見積りの際に伝えることを忘れないようにしましょう。
伝えてなかったことで、後々のトラブルが発生してしまうのは、利用者にとっても引越し業者にとっても最も避けたいことです。
IKEA家具の引越し方法
では、IKEA家具の引越し時のトラブルを避けるには具体的にどうすればよいのでしょうか?
見ていきましょう。
複数社の見積りを取ってみる
多くの引越し業者がIKEA家具の取り扱いについて消極的な対応をしていますが、追加料金を支払えば対応してくれる場合もあります。
提携会社に家具の分解組み立ての業者を持つ引越し会社もありますので、まずは複数社の見積りを取ってみることをおススメします。※繁忙期などで対応してくれないケースもあります。
実は、IKEA家具の運搬などのイレギュラーな作業の対応に、大手引越し会社は融通が利かない場合もあります。
大手の会社だから様々な面で安心ができるというメリットもありますが、地元の地域密着型の引越し業者の方が柔軟な対応をしてくれる場合もあります。
大手引越し会社と地域密着型の引越し業者を比較してみるのも一つの方法です。
家具の分解組み立ての専門業者に依頼する
IKEA家具の取り扱いに専門性を持って取り扱いしている業者もありますので、
専門業者に依頼するという方法があります。
「ANYTIMES」「カグッコシ」「職人引越センター」などの業者では、分解組み立て代行について品質の保証を持って対応してくれます。
IKEA家具についての相談をしてみるのも一つの方法です。
自分で分解組み立てをする
自分で分解組み立てする
最大のメリットは、費用の節約になることです。
専門業者に依頼すると数千円~数万円の費用負担になることはありますので、自分で出来れば大きな出費を抑えることができます。
IKEA家具の購入時は、多くの方が自分自身で組み立てをしています。
その経験を持って自分自身でチャレンジするのも一つの方法です。
ただし、
破損などなく確実にできる保証はなく、失敗すればそのまま使用不能になってしまうリスクもありますので注意が必要です。
まとめ
引越しでIKEA家具の運搬がある場合は、大きな家具は分解と組み立てが必要となるケースが多いです。
引越し業者でも対応出来ない場合もあるため、まずは
複数社の見積りを取ってみて、対応出来る業者を探しましょう。
あわせて、
自分自身で分解組み立て出来るかどうか、また専門業者の見積りも参考にして、安全でお得なプランを選択することが良いでしょう。
新生活に向けて、思わぬトラブルが起きないよう、しっかり準備を進めていきましょう。