初めて引越しをする方、又、単身ではなく家族単位での引越しは初めてという方は、様々な不安を抱いている方も多いのではないでしょうか?
その中でも特に気になるのが
『引越しに掛かる費用が一体いくらなのか』ということ。
ネットや口コミで調べたり、知人に聞いてみても、自分自身の家の引越し料金はイマイチわからないものです。
実は、特に対策もなく単純に引越し業者に依頼してしまうと、結果として随分高い料金を支払うことになった方も多いのです。
『わからないことが多いけど、なんとかお得に引越しをしたいなぁ、、、』
と、悩んでいる方に向けて
今回は、
【初めての引越しで料金を半額にするまでの全手順】を解説していきます。
makotoと申します。
現在、某大手引越し会社に勤めるサラリーマンです。
引越し業界のリアルな情報をお届けし、
「サイコーの新生活」
をスタートしてもらうための活動をしています。
料金を半額にするまでの5つステップ
引越し料金を半額にするまでには、5つのステップがあります。
1.引越しの料金についての基礎知識を学ぶ
2.荷物の量を減らす
3.引越しする日時を変える
4.業者の見積もりを取ってみる
5.価格交渉をする
この5つのステップを実践していくだけで、引越し料金は必ず安くできます。
どの項目もむずかしいことは特になく、誰にでもできることばかりなので、ゆっくりと一つずつ進めていきましょう。
1.引越しの料金についての基礎知識を学ぶ
引越しの料金を安くするために、まずは引越し料金に関する基礎知識を学びましょう。
引越し業者の見積り金額が、一体どのように算出されているのかが分かることで、金額が安くなる方法が見えてきます。
見積り金額は多くの「条件と内容」によって算出される
ほとんどの引越し業者が提示している料金は、「一件につき〇万円」といった一律料金などはなく、全て一件一件の引越しごとに金額が算出されています。
その方法は、以下のとても多くの条件と内容によって算出がされているのです。
・荷物の量
・距離
・作業の日時
・必要資材(ダンボールやガムテープなど)
・オプション(電気工事や処分など)
・作業スタッフの人数
・荷造りと荷解き付きプラン
・作業条件(階段やエレベーターなど)
これら多くの条件と内容に基づいて見積りが作成されるため、当然各家庭によって違いがあり、引越しの料金は分かりづらくなっているのです。
価格の相場はあって無いようなモノ
各家庭によって荷物の量、新居への距離、引越しの日程など全ての条件が違います。
この世に2つと全く同じ内容の引越しは存在しないため、一件一件の引越し作業の都度見積りを算出するのです。
その結果、いわゆる
引越しの相場というのはあって無いようなモノとなってしまうのです。
安くするポイント(コツ)がある
見積り金額を算出する項目の中に、引越しの料金を安くするポイントとなるモノがあります。
これらの引越しの条件や内容の中において、自分自身で工夫することで引越し料金を半額にすることが可能になってくるのです。
・荷物の量
・距離
・作業の日時
・必要資材(ダンボールやガムテープなど)
・オプション(電気工事や処分など)
・作業スタッフの人数
・荷造りと荷解き付きプラン
・作業条件(階段やエレベーターなど)
引越し先までの「距離」と建物の「作業条件」はどうすることもできませんが、それ以外の項目においては工夫次第で料金を大きく下げることができます。
中でも、「荷物の量」と「作業の日程」が特に見積り金額に影響する項目です。
2.荷物の量を減らす
引越し料金算出の条件と内容の中で、
「荷物の量」を減らすことは、料金を安くするには最も効果的な方法です。
引越し業者の見積り金額は、「荷物の量」によって運賃が大きく変わります。
当然ながら、量が少ない方が金額は安く設定されています。
荷物の量によって変わる【車、人、資材】
引越し業者は、「荷物の量」に合わせて見積りを算出します。
その荷物の量よって変わることの内訳は以下の項目があります。
・トラックの大きさ(2t車、4t車など)
・トラックの台数
・作業スタッフの人数
・必要資材(ダンボールやガムテープなど)の数量
トラックの大きさと台数は、「荷物の量」と作業条件(建物前の道幅、新居までの距離)によって変わります。
作業条件は個人ではどうすることもできませんが、「荷物の量」を減らすことによって
トラックの大きさにより変わる輸送の運賃と、トラックの台数を最低限に抑えることが可能になります。
合わせて、
「作業スタッフの人数」や「必要資材の数」も荷物の量に比例して最低限に抑えることで見積り金額を安くすることができるのです。
仮に、トラック1台30,000円、人件費1名10,000円とすると、荷物の量によって見積り金額はこのようになります。
■パターン1⃣
トラック×1台 30,000円
人件費×2名 20,000円
資材等諸経費 20,000円
合計 70,000円
■パターン2⃣
トラック×2台 60,000円
人件費×4名 40,000円
資材等諸経費 25,000円
合計 125,000円
■パターン3⃣
トラック×3台 90,000円
人件費×6名 60,000円
資材等諸経費 30,000円
合計 180,000円
※近距離(当日運行便)での例となります。
トラックの台数・作業スタッフの人数・必要資材の数によって、算出される見積り金額は全く変わりますね。
荷物を減らす方法
では、具体的に荷物を減らす方法はどうすればよいのでしょうか?
それは、
要らないモノを捨てることです。
生活が変わる引越しは、普段の生活でなかなか捨てれなかったモノを整理して捨てるチャンスでもあります。
引越しタイミングで、まずは要らないモノをドンドン捨てて「荷物の量」が可能な限り少なくなるようにしましょう。
ちなみに、思い出深いモノは別ですが、
平均的に現在から2年前の間に使っていないモノは、この先の人生でも使わない可能性が高いと言われています。
引越し料金を安くすると同時に、無駄が無くスッキリとした状態で新生活をスタートさせるためにも、要らないモノをドンドン捨てることが良いでしょう。
3.引越しする日時を変える
引越し料金算出の条件と内容の中で、「作業の日程」を変えることによって、料金を安くする方法もあります。
実は、
引越し料金は日程や曜日、また作業開始時間でも見積り金額が変動します。
全く同じ内容の引越しが、月曜日と日曜日では数万円も金額が変わるということが普通なのです。
需要と供給のバランス
引越しの日時によって金額が変わる理由は、
需要と供給のバランスによって価格が変動しているからなのです。
つまり、引越し業者が忙しい日と暇な日では見積り金額を変えているということです。
(出典:㈱サカイ引越センターHP)
引越し業者の最大手であるサカイ引越センターの引越しカレンダーを見てみましょう。
赤丸の日程は赤字覚悟と記載されていますが、全体的に月曜日~木曜日が多いです。
つまり、この赤丸の日程は
引越し業者が暇な日であり、値段を下げてでも仕事が欲しい日=引越し安い日なのです。
逆に、全体的に月末と週末にかけては割引が少なくなります。
週末の休日を利用して引越しをする人が多いことや、賃貸物件からの引越しをする場合は二重家賃を避けるために月末に引越しを予定する人が多いのです。
そのため、月末や週末は
引越し業者は忙しい日となり、値段を下げなくても仕事がある日=引越しが高い日なのです。
フリー便を利用する
フリー便とは、引越し業者の用意している
「時間指定無しの引越し便」です。
引越しの申し込みの際に、作業開始時間がAMスタートの便、PMスタートの便、時間指定無しのフリー便のいずれかを選択します。
先ほども需要と供給のバランスで料金が変わる話がありましたが、時間帯においても同じことが起きます。
人気のある便とそうでない便では、見積り金額に差があるのです。
下記表のように曜日と便の時間帯によって値引きの割合が変わります。
曜日/時間帯 | AM便 | PM便 | フリー便 |
月曜日 | 20%OFF | 25%OFF | 35%OFF |
火曜日 | 25%OFF | 30%OFF | 40%OFF |
水曜日 | 25%OFF | 30%OFF | 40%OFF |
木曜日 | 25%OFF | 30%OFF | 40%OFF |
金曜日 | 15%OFF | 25%OFF | 35%OFF |
土曜日 | 5%OFF | 10%OFF | 15%OFF |
日曜日 | 5%OFF | 25%OFF | 30%OFF |
※当サイト調べ
仕事の休日、家庭内でのスケジュール、新居のカギ渡しの日程などを調整し、値引きが大きく安く引越しができる日時を選ぶことも、引越しを安くする有効な方法なのです。
4.業者の見積もりを取ってみる
荷物の量を減らしてスケジュールを調整したら、いよいよ引越し業者の見積りを取ってみましょう。
ちなみに、見積り金額の算出の項目にある
「オプション(電気工事や処分など)」と「荷造りと荷解き付きプラン」については、必要最低限の依頼にすることが良いでしょう。
見積り金額を安くするには、
荷造りや荷解きなど自分自身で出来る範囲のことは自分で行うことが原則です。
そして注意したいのは、見積りを取る際に1社だけの見積りでは比較対象がないため、
必ず複数社(2~3社程度)の見積りを取ることです。
あまり多く取り過ぎると話が混ざってしまいトラブルに繋がることもあるので、2~3社程度が適度な数でしょう。
見積りの依頼方法は以下のような方法があります。
・インターネット比較サイトを利用する
・不動産業社からの紹介
・引越し業者に直接連絡する
いずれの方法も良い点はありますが、最も多く利用されているのはインターネット比較サイトを利用して見積りを取る方法です。
当サイトでもおススメサイトを紹介していますので参考にしてください。
5.価格交渉をする
見積りを複数社取ってみたら、いよいよ最終段階です。
比較した見積りを元に、引越し業者に価格の交渉をしましょう。
コンビニで買い物をするときに、店員に値引きの交渉をする人は見たことがありませんが、引越しの見積りにおいて値引き交渉は「普通のこと」なのです。
逆に、交渉をしなければ損をすることになってしまいます。
できる限りの価格交渉を行い、
内容を見定めた上でコストパフォーマンスが良い業者を選びましょう。
まとめ
引越し料金を半額にする手順を5つのステップにて解説してきました。
全く何もせずに見積りを取ると、数万円単位で支払い金額が高くなってしまいます。
この5つのステップを実践していくだけで、引越し料金は必ず安くできます。
1.引越しの料金についての基礎知識を学ぶ
2.荷物の量を減らす
3.引越しする日時を変える
4.業者の見積もりを取ってみる
5.価格交渉をする
新生活まであと少しです。
サイコーの新生活をスタートするために、引越しを安くお得に済ましてしまいましょう。