引越し業者に依頼して引越しをする場合、当日に気になるのは
引越しスタッフへ「ご祝儀」を渡すべきかどうか、、、ということ。
日本では以前から引越しの際に、作業してくれる人に「心づけ」や「チップ」とも呼ばれる「ご祝儀」を渡す慣習があります。
そんなご祝儀ですが、
『そもそもご祝儀は必要なの?』
『どのくらいの金額を渡すべきなの?』
など疑問に思うことも多いのではないでしょうか。
そこで今回は、
引越しの「ご祝儀」の基本的な考え方と、当日どうするべきかを解説していきます。
makotoと申します。
現在、某大手引越し会社に勤めるサラリーマンです。
引越し業界のリアルな情報をお届けし、
「サイコーの新生活」
をスタートしてもらうための活動をしています。
引越しのときの「ご祝儀」とは
本来のご祝儀の意味はお祝いの儀式のことをさしますが、現在ではお祝い事の際に
「祝意の気持ちを表して贈る品物や金銭」のこととして使われています。
結婚や出産などの場面でよく耳にしますが、引越しも新しい門出を祝うということでご祝儀がよく使われています。
日本に引越し業者が存在しない時代はご近所の人が集まって引越し作業をしていたこともあり、手伝って頂いた謝礼の意味合いも含めて「引越しのご祝儀」が渡されていました。
現在でもその慣習が残り、
「作業スタッフへの心づけ」としてご祝儀とされています。
ご祝儀は渡さなくても問題はない
ひと昔前までは、引越しの際にご祝儀を渡すことが当たり前でありました。
しかし、最近では世代が変わったり景気の影響などもあり、ご祝儀を渡さないことの方が多くなっています。
実際、管理人の私が引越し会社に勤めている人たちに聞いて回っても、現在のご祝儀をもらう割合は
全体の30%前後でした。
どんな引越しをするかによって変わる
ご祝儀を渡す割合30%程だったのですが、最近では引越しの内容によって使い分ける人も多いようです。
例えば、一人暮らしのための引越しや実家へ戻る引越しなどでは、ご祝儀を渡すことが少ない傾向にあります。
しかし、単身でも結婚に伴うときや家族単位で新築物件への引越しの場合ではご祝儀を渡すことの方が多いようです。
現在は、このように引越しの内容によってご祝儀を渡したり渡さなかったりと使い分けることが主流になっています。
メリットとデメリット
引越し作業スタッフにご祝儀を渡すデメリットは、ただ出費がかさむだけです。
引越しに関わる費用を少しでも節約したいと考えるのは利用者として当然のことです。
しかし、メリットは大きくあるのです。
それは、
「作業スタッフのパフォーマンスが上がる」ということです。
ご祝儀が無いからといって、プロの作業スタッフが手を抜くなんてことはありません。
しかし、プロの作業スタッフも人の子です。
ご祝儀をもらえることで
『認めてもらえた!』『がんばろう!』という気持ちになるのが正直な気持ちです。
引越しは「人が行うサービス」であるからこそ、ご祝儀をもらった作業スタッフの引越しの作業は「より丁寧に、より安全に、よりスムーズに」といったパフォーマンスが向上するのです。
ご祝儀の相場
では、ご祝儀の相場はいくらくらいなのでしょうか?
一般的に
【作業員の人数×1000~3000円】
が相場
覚えておきたいのは、
ご祝儀は金額の大小は重要ではありません。
ご祝儀はあくまで「気持ち」を表したモノですから、お金ではなく飲み物の差し入れなどもご祝儀と同じと考えられるのです。
※管理人も暑い日などでの作業時の飲み物の差し入れは最高でした。
まとめ
ひと昔前まで引越しはお祝いごととしてご祝儀を配っていましたが、現在は
必ずしも必要というわけではありません。
どのような引越しをするかによって渡すか渡さないかの判断をすればよいでしょう。
また、ご祝儀を渡すことによって、引越し作業スタッフのパフォーマンスは変わるものです。
金額の相場はありますが、飲み物などの差し入れでも「気持ち」をもらえた側は嬉しいものです。
ご祝儀という慣習は昔からあるのですが、現在では少し意味合いが変わってきていると思われます。
新しい門出となる引越しを成功させるために、
その引越しに関わる「人と人の心」をつなげるキッカケとして、ご祝儀があるのかもしれません。
どうしようかと悩むのであれば、
「心」を伝えるものとして決めるのが良いのではないでしょうか。